どこの病院に行っても、画像をとっても腰痛の原因は不明と言われます。
どうすれば腰痛の原因がわかるでしょうか?
私も痛みの原因を知りたいです。
このようなに悩んでいる方にオススメの記事です
この記事は2人の患者さんのために書きました
この記事は3分で読むことが出来て、「誰でも」、「簡単に」、「家にいて」もセルフチェックで腰痛の原因が分かります
腰痛ではなく「臀部痛(お尻の痛み)の原因を知りたい」という方は↓↓
腰痛の原因と診断
以前は腰痛の原因の8割は分からないとされていました。
ですが、現在は8割近くが診断可能とされています。
その内訳をみていきます。
椎間関節性 | 22% |
筋・筋膜性 | 18% |
椎間板性 | 13% |
仙腸関節性 | 6% |
腰椎椎間板ヘルニア | 7% |
腰部脊柱管狭窄症 | 11% |
では、実際にどのようにして自分の腰痛の原因をセルフチェックするのかみていきます。
腰痛は、主に2つのタイプがあります。
①体を前に曲げると腰痛が出る
②体を後ろに反らすと腰痛が出る
まずは、①の体を前に曲げると腰痛が出るものを説明していきます。
体を前に曲げて痛い腰痛
椎間板性腰痛
体を前に曲げると椎間板の圧は高くなります。
普段は椎間板には痛みを感じる神経や血管は通っていません。
しかし、スポーツや加齢などにより椎間板に傷がつくとそこから血管や神経が伸びていきます。
血管や神経が分布されることで椎間板は痛みを感じるようになります。
体を前に曲げた時に背骨の奥あたりに痛みが出現する場合は椎間板性の腰痛の原因が考えられます。
「椎間板性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
仙腸関節性腰痛
仙腸関節は骨盤にある関節をいいます。写真は右側の仙腸関節です。
この仙腸関節痛性の痛みは関節の痛みが原因ではなく靭帯由来の痛みが大部分とされています。
体を前に曲げた時に、痛みの場所を写真のように指一本で骨盤周囲をさせる方は仙腸関節性の疼痛の可能性があります。
「仙腸関節性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
〇仙腸関節痛 筋トレ編〇
〇仙腸関節痛 ストレッチ(立位)編〇
筋筋膜性腰痛
体を前に曲げると筋や筋膜は伸ばされることになります。
体を前に曲げた時に「伸びる感じ」、「筋肉が突っ張る感じ」がある方は筋筋膜性の腰痛の原因が考えられます。
また、このタイプの方は指一本で指すことは困難で腰全体をさするように痛みを表す方が多いです。
「筋性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
「筋膜性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
腰椎椎間板ヘルニア
体を前に曲げることで椎間板の圧が高まり、それによって椎間板の中央部に位置する髄核が後方へ移動します。
髄核によって神経を圧迫することが椎間板ヘルニアの原因とされています。
体を前に曲げた時に、腰痛だけでなく足に痛みが走る場合や足の筋力が弱い方は腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
「腰椎椎間板ヘルニアについてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
仙結節靭帯痛・ハムストリングス起始部痛
体を前に曲げると仙結節靭帯やハムストリングスが伸ばされて痛みを感じることがあります。
お尻の下部に痛みを感じる方は仙結節靭帯やハムストリングスの痛みが原因の可能性があります。
「仙結節靭帯痛・ハムストリングス起始部痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
〇仙結節靭帯痛・ハムストリングス痛の治し方 ストレッチ編〇
体を後ろに反ると痛い腰痛
椎間関節性腰痛
体を後ろに反ることで椎間関節に負荷がかかり腰痛が出現します。
関節の痛みですので比較的狭い場所を指します。
「椎間関節性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
〇椎間関節痛 筋トレ編〇
〇椎間関節痛 ストレッチ編〇
仙腸関節性疼痛
体を前に曲げると出現する腰痛でも紹介しましたが、実は体を後ろに反っても出現する腰痛の1つです。
体を前に曲げる時と同じで仙腸関節周囲を指一本で指すことが出来ます。
「仙腸関節性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
〇仙腸関節痛 筋トレ編〇
〇仙腸関節痛 ストレッチ編(立位)〇
筋筋膜性疼痛
筋筋膜性疼痛も体を前に曲げる腰痛としてご紹介しましたが、体を反らすと痛みが出現する腰痛の1つです。
体を後ろに反らす時に腰の筋肉は力が入ります(「収縮」といいます)。
体を反る時に出現する痛みの感じ方としては「詰まる感じ」として表現される方もいらっしゃいます。
このタイプの方は指一本で指すことは困難で腰全体をさするように痛みを表す方が多いです。
「筋性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
「筋膜性腰痛についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
分離症
体を反ることで背骨の椎弓と呼ばれる場所に負荷がかかり、疲労骨折を起こし腰痛を出現することがあります。
特に若年者でスポーツをされている方に多いです。
また、体を後ろに反るだけでなく下の写真のように体を後ろに反った後にひねりを加えるkempテストをおこなうことで痛みが出現することもあります。
「分離症についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管という脊髄神経の通り道があります。
体を反ると脊柱管が狭くなります。
靭帯が肥厚したりして狭くなったところを体を反るとさらに神経の通り道は狭くなります。
体を反ると足の痛みや痺れが出現してしまったり、ある一定距離を歩くと足のしびれや痛みが出現してくるのが腰部脊柱管狭窄症の特徴です。
「腰部脊柱管狭窄症についてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
腰椎椎間板ヘルニア
ヘルニアは世間一般的には体を前に曲げると痛みが出現するとされています。
実際、今回の記事でも体を前に曲げて出現する腰痛でご紹介しました。
しかし、体を反っても痛いことがあります。
椎間孔という場所を圧迫している場合は体を反って捻ると足に痛みが走ります。
また、ヘルニアが脊柱管内を大きく圧迫している場合、体を後ろに反ると脊柱管は狭くなるため神経の通り道が狭くなり症状が出現する場合があります。
「腰椎椎間板ヘルニアについてもっと知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ
まとめ
腰痛は体を曲げて痛みが出るタイプ、もしくは体を反って痛みが出るタイプに分けられ、どこに痛みが出現するかで原因が変わってきます。
今回はセルフチェックでしたが、症状が強い方や詳しく知りたい方は病院での受診をお勧めします。
自分の腰痛の原因を知る事が第一歩となります
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