病院に行くと「腰痛ですね」と言われますが、お尻に痛みがあります。
腰痛ではなく、自分のお尻の痛みの原因は何でしょうか?
このように腰の痛みではなく、お尻の痛みの原因が分からない方にはオススメの記事です。
臀部痛の原因は様々です。
どこに痛みの原因があるのかを知る事が治療の第一歩となります。
この記事は約3分で読むことが出来ます。この記事では臀部痛の原因となり得るものを全て載せています。
腰痛と臀部痛の違いは?
始めに「腰痛」はこのように言われています。(腰痛ガイドライン2019より)
「体幹後面に存在し、第12肋骨と臀溝下端の間にある」とされています。
うーん・・・分かりにくい!!
簡単にいうと腰痛は「腰からお尻にかけてある痛み」ってことです。
大まかですが、腰痛は赤く〇を付けたところあたりですね。
一方、臀部痛という時はお尻の痛みを指します。青く〇を付けた所が臀部痛と言われる場所です。
つまり腰痛の一部に臀部痛が入るということになります。
今回は腰の痛みというよりも「臀部痛」に話を絞ります。
「臀部痛ではなく腰痛の原因について知りたい」という方は↓↓
臀部痛(お尻の痛み)の原因
私が今まで経験した臀部痛の原因を分1つずつみていきます。
梨状筋(りじょうきん)
お尻には梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉があります。
お尻の深い所にある筋肉です。
この筋肉が硬くなると痛みが出現します。
また、梨状筋の下を通る坐骨神経が圧迫されると坐骨神経痛が生じることがあります。
このような症状を梨状筋症候群と呼びます。
「梨状筋(症候群)ついて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「梨状筋の正しいストレッチのやり方」を知りたいという方は↓↓
中殿筋(ちwゅうでんきん)
お尻の横あたりの筋肉になります。
この筋肉が硬くなることで臀部に痛みを生じることがあります。
「中殿筋の痛みついて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
大殿筋(だいでんきん)
お尻の一番表面にある大きな筋肉です。
疼痛の原因としてあまり触れられることが少ない印象ですが、私個人の意見は大殿筋も臀部痛の原因となります。
「大殿筋の痛みついて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
ハムストリングス起始部(きしぶ)
ハムストリングスという筋肉はお尻の近くに付きますが、その場所を起始部(きしぶ)といいます。
お尻の少し下の方になるかもしれません。
仙結節靭帯との鑑別が必要になります。
日本ではあまり知られていない痛みの場所ですが、欧米の論文などでは最近よく目にします。
「ハムストリングス起始部痛ついて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「ハムストリングスの痛みの治し方(ストレッチ編)を知りたい」という方は↓↓
仙結節靭帯(せんけっせつじんたい)
仙結節靭帯も臀部痛の1つの原因となります。
仙結節靭帯は、仙骨という骨と坐骨結節という所を結ぶ靭帯となりますので、仙結節靭帯と呼ばれています。
図の通り、仙結節靭帯はハムストリングスと連結しています。
「仙結節靭帯痛ついて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「仙結節靭帯の痛みの治し方(ストレッチ編)を知りたい」という方は↓↓
仙腸関節(せんちょうかんせつ)
この仙腸関節の痛みは臀部痛に含まれるか微妙な所です。
実際は腰の痛みとして扱われるかもしれないです。
腰とお尻の境ですので今回は念のため、臀部痛にも含みました。
「仙腸関節について詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「仙腸関節痛に効く筋トレのやり方を知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「仙腸関節に効くストレッチのやり方を知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
神経性の臀部痛
L5神経根、S1神経根と呼ばれる神経からの症状でも臀部痛が生じます。
赤色の矢印はS1神経根を示しています。お尻から太ももの裏、ふくらはぎの裏、足底、足の小指側の痛みが生じます。
青色の矢印はL5神経根を示しています。臀部から太ももの外側、すねの外から足の親指にかけての痛みが生じます。
このように神経は場所によって痛みや痺れが出現する場所が決まっているのです。(下の図で確認してみてください)
神経の痛みで起こる病気の原因としては
「腰椎椎間板ヘルニア」
「腰部脊柱管狭窄症」
「坐骨神経痛」
主にこの3つが挙げられると思います。
「腰椎椎間板ヘルニアについて詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
「腰部脊柱管狭窄症について詳しく知りたい」という方はこちらの記事をどうぞ↓↓
以上が臀部痛の原因となります。
まとめ
お尻の痛みである臀部痛について話をさせて頂きました。
臀部痛には様々な原因があります。
原因を1つずつ丁寧に調べて見つけていくことが治療の第一歩となります。
今後は、原因別で臀部痛の改善方法についてブログにあげていきます。
引用・参考文献
・尾鷲 和也:脊椎脊髄ジャーナル 2019 梨状筋症候群
・Lasse Lempainen、Kristian Johanasson:Expert opinion:doagnosis and treatment of proximal hamstring tendinopathy
・J.P.Wingerden:A functional-anatomical approach to the spine-pelvis mechanism:interraction between the biceps femoris muscle and the sacrotuberous ligament
・Hacket:ligament and tendon relaxation treated by prolotherap
・村上 栄一:診断のつかない腰痛 仙腸関節の痛み
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