ストレッチをやりたいけど効果的なやり方はどんなやり方ですか?
ポイントを教えてください!
今回はストレッチ前にやると効果が倍増するやり方をご紹介します。
この記事は3人の患者さんのために書きました。
この記事は3分程度で読むことが出来て、なぜストレッチしても効果が出ないのか、どうやれば効果の出るストレッチになるのかが分かります。
ストレッチしても柔らかくならない伸びない硬いまま
ストレッチしても「柔らかくならない」「伸びない」「硬いまま」
このようにストレッチをやっても全く効果が出ない方も多いと思います。
なぜでしょうか?
その答えは単純です。
「ストレッチしても伸びてないから」です
「は?」って感じですよね。笑
こんな単純な答えなのに誰も教えてくれないのです。
というか、習っていないので分からないのです。
ストレッチを教えてくれる人たちはみんなストレッチで伸びると思っています。
そして、それを教わった皆さんもその方法で伸びると思っています。
「ストレッチしてるのに伸びてないってどういうこと?」
そんな声が聞こえてきそうです。
「でも本当なのです。」
実験をしてみたので一緒にみていきましょう。
ストレッチしても筋肉が伸びない理由
では、実験していきます。
どのような実験かというと「筋肉のことを知る実験」です。
とても簡単なのでぜひ見ててくださいね。
ここに黄色と青色のゴムがあります。
これを硬さの違う筋肉と思って頂きたいのです。
実際、人間の筋肉の中には硬い筋肉もあれば柔らかい筋肉もあります。
黄色のゴムは柔軟性のあるゴムで柔らかい筋肉
青色のゴムは柔軟性のないゴムで硬い筋肉
この2つの筋肉が隣合わせになってストレッチをするとどうなると思いますか?
早速答えをみていきましょう。
これはまだ伸ばす前
伸ばしてみると・・・
お分かり頂けたでしょうか?
伸ばしてみると硬い筋肉(青色ゴム)は伸びません。
逆に柔らかい筋肉(黄色ゴム)は伸びます。
人間の体もこのように柔らかい所はより伸びて、硬い所は伸びないようになっているのです。
さて、ここからが本題です。
どうすれば硬い筋肉(青色ゴム)を柔らかい筋肉(黄色ゴム)へと変身できるのでしょうか?
ストレッチをする前にやるある1つのことで変わる
ストレッチする前にやるある1つのこと
それは「ストレッチ前に硬い筋肉を自分でマッサージする」ことです。
「どうやって硬い筋肉をみつけるの?」って思われるかもしれません。
大丈夫です。
ここから先は1つの例をあげます
実際のストレッチ例
簡単なので実際に、ふとももやふくらはぎを伸ばすストレッチをしてみましょう。
こんな感じです。
ふとももやふくらはぎが伸びている感じがあるでしょうか?
ですが、さっきも言いましたが本当にこれで伸ばしたい所の筋肉が伸びるのでしょうか?
もうすでに、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、足の裏側は伸びない可能性があります。
なぜ伸びていないかを説明していきます。
例えば足裏の筋肉がこのような状態であったとします。
太ももが硬く(青色ゴム)、ふくらはぎが柔らかい状態(黄色ゴム)
このような状態でストレッチをすると太ももの裏側にツッパリ感を感じてます。
そして、太ももの裏である筋肉は伸びていません。
そのようにツッパリ感を感じるところは硬い筋肉である(青色のゴムである)可能性が高いです。
ふくらはぎにツッパリ感が出ていなければ、ふくらはぎは良く伸びているとお考えください。
(ふくらはぎにツッパリ感を感じる方もいらっしゃいます。)
このような状態でストレッチしてもふとももは伸びず、ふくらはぎばかり伸びます。
ではどうするか?
ふとももの裏側でツッパリ感のあった場所を自分でマッサージしていきます。
こんな感じです。
しっかりほぐしてあげることで太ももの裏側の筋肉は柔らかくなっていきます。
写真のように黄色のゴム、つまり柔軟性ある筋肉にしていくことが大切です。
このような状態にしてからストレッチをしないとしっかりと全体が伸びないのです。
大切な事は「このストレッチをしてください」と言われた時にツッパリ感がある所をしっかり自分でマッサージすることです。
最後になりますが、黄色と黄色のゴムを繋いで引き伸ばしてあげると以下の写真のようになります。
まとめ
今回は、ストレッチ前に行う1つのポイントとして硬い所を自分でマッサージすることをお伝えしました。
ぜひ皆さんがストレッチする前にマッサージして自分の筋肉をほぐしてからストレッチしていただけたらより効果的になると思います。
オススメ書籍
理学療法士さんにオススメの書籍です。
引用・参考文献
・背部痛 理学療法診療ガイドライン
・山口 光國、福井 勉、入谷 誠:「結果の出せる整形外科理学療法」
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